NEWS ON PAPER vol.3

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こんにちは。ON PAPERインターンの上林です。
「NEWS ON PAPER」では、メンバーインタビュー、イベントレポート、ON PAPERのホットな話題をお届けします。

第3回目は、株式会社アプロッシェの代表取締役 荻野容子さんのインタビュー。
企業研修講師として約15年のフリーランス経験を経て、昨年、法人化された荻野さん。フリーランス以前の会社員としての経験を含め、荻野さんのキャリアについて教えていただきます。

上林 株式会社アプロッシェでは人材育成に関わるお仕事をされているとのことですが、具体的にはどんなお仕事をしているのか教えてください!

荻野 はい。今は主に3つの事業を行っています。1つ目は豊富なラインナップの研修と講演の実施。2つ目が人材育成を支えるコンサルティング業務で、3つ目が研修講師育成プログラムの開催です。それ以外にも、最近は個人向けのオンラインセミナーを開催していて、海外からお申込みがあったり、全国の皆さんと繋がれたりと、オンラインの可能性も感じていますね。

上林 へぇ~、一言で「人材育成」といっても、様々な関わり方があるんですね。でも、まだちょっと想像がつきにくいかも。もう少し具体的にどんなことをしてるんですか。

荻野 社員さんを育成するのはもちろん、「社内研修の先生」の先生もしています。講演だと、一方的に聞いていただくのではなく、ワークショップスタイルで参加者の親睦を深めるやり方にこだわっていて。特に、中小企業や労働組合からは、この親睦を深めるスタイルが大変ご好評いただいています。

コンサル業務では、「本気で現場に定着させること」を目的とした中長期的な提案をしています。それだけでなく、「研修の内製化をしたい」という企業からご依頼を頂いて、社内講師の育成も担当しています。

上林 研修の内製化に向けて、荻野さんの講師ノウハウを身につけた社員さんを育てるということですね。現在はそうやって様々な形で人材育成に関わっていると思うんですけど、現在のご活躍に至るまでって、どんなキャリアを歩んでこられたんですか?

荻野 まず、大学を卒業してからは、トヨタの総合ショールームでコンサルティングスタッフとして勤務していました。

上林 トヨタって、あの「トヨタ」ですか…?

荻野 はい(笑)お客様に車の説明をして見積もりを出したり、新車の車が発表されるとナレーションやイベントの司会を務めたり、新型車の発表前にサーキットを走行したり、と業務内容は多岐にわたっていて、本当に楽しい職場でした。

上林 めちゃくちゃ華やかな世界じゃないですか!?車好きにはたまらない環境ですね。でも、そこから講師になるまでって、どう繋がっていくんですか?

荻野 後輩の指導育成を行う「スーパーバイザー」という肩書が付き、次のキャリアステップを考えていたときに、メーカーの社内研修部門から「研修センターで働いてみないか」と声がかかり、お受けすることにしたんです。これが講師になったきっかけです。

上林 では、なんでアプロッシェを起業しようと思われたんですか。

荻野 独立して、自動車業界に限らず幅広い業界で研修をするようになったのが起業の始まりです。

元々、研修センターは2年間の勤務という約束で受けていたんですけど、ちょうど任期が終わる頃に、ご縁があって結婚が決まったこともあり、退職しました。その後もありがたいことに、かつての職場から、全国のカーディーラーでの研修依頼を受け、関西を拠点としたフリーランスの講師になりました。研修で一度伺うと「次回もお願いします」と言ってくださるクライアントが多く、いつの間にか15年も経過してたんです。

上林 会社員、フリーランスに、起業。人生経験が豊富すぎる…!

荻野 そうやって、長い間、第一線で働く人々と関わっていく中で、働きがいを見出せずにいる方や飛躍のきっかけを探している方に多く出会いました。その方たちのために何かできることはないかと考え、独立しました。

上林 想いをカタチにするために、起業しちゃうなんてかっこいい。最後の「働きがいを見出せずにいる方や飛躍するきっかけを探している方のために何かしたい!」っていうあたりは、めっちゃ荻野さんらしいなと思いました。

荻野 あ~ありがとうございます。そういう想いがあったので、社名や企業ロゴにもこだわりました。

「アプロッシェ」という社名は、「なりたい自分に近付く、理想の企業に近付ける、そのお手伝いをしたい」という経営理念から、フランス語で「近付く」という意味を持つAPPROCHERと名付けました。企業ロゴの4つのシンボルマークは、一つ一つが「自分自身」「相手」「企業」「方向」を指し示す指針を表します。中央部分に向かって近付くことにより1つの結晶となり、「なりたい自分」や「理想の企業」が見事な形として構築されることを表現しました。大変に気に入っていて、自慢のロゴなんですよ。

上林 なるほど。このシンプルで上品なロゴには、そんなメッセージが込められてたんですね。素敵すぎます。

今までお話を聞いていて一つ疑問に思ったんですけど、研修のお仕事って、やっぱり「人」と直接会ってする仕事ですよね。今回の新型コロナの影響ってかなり大きかったんじゃないですか。

荻野 はい、残念ながらそうなんです。「3密を避けよう」と言われ始めた頃から、クライアントの動きは早く、キャンセルや無期延期の連絡が相次ぎました。それでも、4月の1週目までは、「不要不急ではなく必要なことだから、荻野さんの研修だけはやります!」と言ってくれるクライアントも多かったのですが、緊急事態宣言以降は見事に翌日から全ての仕事がなくなりました。昨年のこの時期はフリーランスだったので、単純には比べられませんが、売上だけで言うと95%減です。

上林 95%減…!?うわ~、予想以上の数字にびっくりしました。現実は厳しいですね…。

仕事がキャンセルになった期間は何をされてたんですか。

荻野 突然時間ができたので、webサイトのトピックス更新を頑張ったり、Twitterやnoteを始めました。また、オンラインでの研修やセミナーの提供を実施しました。これまで使ったことのなかったZoomのアカウントも緊急事態宣言が出たすぐあとに取得しました。我ながら素早い行動で、今ではそこそこ活用できていると自負しています。

上林 オンライン研修…!その手があったか!そういえば、インタビュー冒頭でもオンラインセミナーについておっしゃってましたもんね。

荻野 う~ん。確かにオンラインの可能性もまだまだあるんだけれど、同時にオンラインでの「限界」も実感しています。例えば、名刺交換やお茶の出し方などのビジネスマナー研修、実際に商品を使ったセールストーク研修など、集合研修でしかできないカリキュラムもあります。これらを重視しているクライアントであれば、やはりオンラインじゃなく、コロナが落ち着いたら集合研修をしたいと言われています。研修講師や研修会社もどちらかに絞るのではなく、オンラインと対面の両方できないとダメだな、と感じました。

上林 私も慣れないオンラインでの作業に日々、苦戦してます。でも、柔軟に対応していくことこそが、これからの時代本当に大事になってきますよね。

上林 話は変わっちゃうんですけど、ON PAPERに入られたきっかけって何だったんですか。

荻野 法人化するのを機に、去年の5月頃からオフィスを探していました。そこで、神戸市内にある他のコワーキングスペースは大概、見学に行きました。その中でも、ON PAPERを選んだ理由っていうのが、入った途端に、ON PAPERの明るさや解放感が気に入って、「ここだ!」と思ったからなんです。

上林 一目惚れってやつですね(笑)実際、ON PAPERに入ってみてどうでしたか。

荻野 実は、「コミュニティ」というものには最初はあまり期待してなくて…。それよりも、働ける場所としてコワーキングを探してました。でも、実際に入ってみると、「1 on 1」(ON PAPERコミュニティマネジャーのマッチングによる1対1のトークセッション)で、メンバー同士がざっくばらんに話せる場をセッティングしていただいて、それがただ単に「会えて良かった」で終わるのではなく、次の仕事に繋がったり、仕事のアドバイスやアイデアを頂けたりするので、ON PAPERに入って良かったなって実感してます。

上林 へぇ~、意外ですね!元々、コミュニティに期待してなかったっていうのは。今では荻野さんは、バーカウンターでの会話(ON PAPERあるあるなのですが、皆さん休憩がてらにバーカウンターに集まりがちなんです)でもお馴染みの顔ぶれですもんね。

荻野 そうなんですよ(笑)お酒とか飲んでない昼間でも、気軽に皆さんとお話できる雰囲気がすごく良いですよね。ぜひ、いろんな方にバーカウンターで水を飲みながら語っていただきたいです。

そうそう。いろんな方と語るといえば、以前、「フリーランス未来会議@神戸」っていう神戸市、フリーランス協会、ON PAPER共催のイベントにお声がけいただき、登壇させていただきました。多分狙ったわけではないでしょうけど、登壇者が20代、30代、40代と幅広くて、どの世代でも共感できるような内容で、登壇していた私自身も為になるな~と思いました。そういうときに、「コミュニティ」のありがたさを感じますね。

上林 こちらこそ、いつもコミュニティの中心メンバーとして明るい雰囲気をつくっていただき、本当に感謝しています。

上林 最後に、荻野さんが仕事をする上で大切にしていることを教えて下さい。

荻野 私が大切にしていることは、お客様や人が「成功するきっかけ」を提供することにコミットすることです。

上林 と言いますと?

荻野 何もせずに成功を掴むことはなかなかないですよね。必ず成功の要因があるはずなんです。アプロッシェがサポートや提案で関わることで、動き出す動機になり、成功していただければ最高の幸せだと考えています。だからこそ、研修であっても、コンサルであっても、喜んでいただけるように毎回全力で取り組んでいます。おかげで体力も気力もかなり消耗しますが(笑)

でも、そのおかげもあってか、多くのクライアントがリピートしてくださいます。この「お客様や人が成功するきっかけを提供する」ために全力で取り組むことは、事業が拡大しても何年経っても継続させていきたいですね。

上林 めっちゃ素敵な考え方ですね。今後の具体的なビジョンとかってあったりしますか。

荻野 素敵な考え方と言っていただき光栄です。今後は、もっと地元関西の活性化に力を入れたいと考えています。やっぱり地元が好きなんですよね。今って、良い人材が東京だけに集中しちゃう傾向があるじゃないですか。でも、それってすっごくもったいないなって感じます。だからこそ、「神戸で研修を依頼するならアプロッシェさん」と言っていただけるように努力していきたいと思っています。

そのためには、自信を持って送り出せる講師パートナーを増やしていくことが必須なんです。今後は個人向けにも講師業を目指す人のサポートに力を入れていきますので、講師に興味がある方や講師業での独立をめざしている方は是非、アプロッシェまでご連絡ください。お待ちしております!(https://approcher.co.jp/

初めてお会いしたときから、荻野さんはパワフルで優しくて。なんだかいつの間にか仲良くさせていただいていて、とても親しみのある方だな~と思っていました。

今回のインタビューを通して、この「人を惹きつける力」の原点がわかったような気がします。クライアントにも、お世話になった人にも、地元に対しても、常に相手のためになることをすごく真剣に考えていて、その人のことを大切にしているんだということが言葉の端々から伝わってきました。

このインタビューで、荻野さんの溢れる魅力を少しでも伝えられていたら嬉しいです。荻野さんのインタビューに興味を持っていただいた方、他のメンバーさんについても知りたくなった方は、ぜひ一度ON PAPERまでお越しください!

コミュニティ型ワーキングスペース『ON PAPER』では、新しい価値をつくり出す人が互いに助け合い、高め合いながら活動しています。

興味のある方は、お気軽に見学・体験にお越しください。
https://onpaper.jp/contact/


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